2007213

大阪府知事 太田房江 殿

大阪府健康福祉部地域保健福祉室

精神保健疾病対策課  御中

SMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会

会長 小手彰太

 

要 望 書

 

 拝啓 日頃より難病対策の推進にご尽力賜りまして深謝申し上げます。

 脊髄性筋萎縮症(SMA)は、脊髄の運動神経細胞の変性によって起こる重篤な筋萎縮症であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と同じく、長期にわたる重度な肢体不自由があり、人工呼吸管理や痰の吸引などの医療的ケアなどが必要なケースがある進行性の疾患にもかかわらず、国が指定する特定疾患治療研究事業の対象疾患には含まれておりません。

 脊髄性筋萎縮症(SMA)は、希少[1]かつ原因が不明であり、効果的な治療法も未確立ないわゆる神経難病です。そのため、後遺症を残す恐れが少なくなく、経過が慢性にわたるため、家庭の負担が重くまた精神的な負担が大きいなど、本人およびその家族の生活は長期にわたって大きな支障を受けています。そのため、東京都では平成11年に「難病医療費等助成制度」、埼玉県においては、平成14年に「特定疾患治療研究事業」として、独自の予算措置で、脊髄性筋萎縮症(SMA)を医療費等助成や治療研究を目的とした国の特定疾患治療研究事業に準ずる事業の対象疾患として指定を受けていることはご案内のとおりであります。

 そこで当会では、以下の事項を要望させていただきますので、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

敬具

要 望 事 項

 

 脊髄性筋萎縮症(SMA)を、大阪府単独の特定疾患治療研究事業の対象疾患に指定することならびに脊髄性筋萎縮症(SMA)を同事業の国庫補助対象疾患に指定するよう大阪府が国への働きかけを行うことによって、公費負担の形で本人およびその家族の療養生活にかかる経済的負担の軽減、原因の究明、治療方法の開発等が画期的に進むようご配慮いただきたく要望いたします。

なお、脊髄性筋萎縮症(SMA)にはSMA-Wとしての脊髄性筋進行性筋萎縮症(SPMA)
を含めたものとして要望いたします。 

 

【連絡先】

担当者:小暮和歌子 SMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会 事務局長

     ***-**** 大阪府*************

         TEL&FAX **-****-****

         E-Mail: mail@sma.gr.jp 



[1] SMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会・東京女子医科大学の共同調査では、全国の脊髄性筋萎縮症(SMA)患者数は725〜1391名と推計されています。