埼玉県入間市において以下の特例補装具に関する交付決定がありましたのでご参考までにお知らせいたします。
○特例補装具(旧基準外補装具)
電動車いす(6km/h)、電動ティルト、電動リクライニング、電動リフト、電動フットレスト付き
スウェーデン/ペルモビール製C300コルプスシート
決定価格 2,470,455円(定率負担部分への市助成制度があるため利用者負担なし)
具体的事例の存在が他の申請時に大きな影響を持つこともあります。
かつて船橋市で3歳児に電動車いすが交付された情報とノウハウをもとにして全国の自治体で未就学児に交付が実現するようになったのがその最たる例ですね。
きちんとした根回しと交渉を行なえばこのような高額の補装具も交付できるという一例として今回、皆さまにご報告させていただきました。ご興味のある方には、経緯などがわかるや資料や意見書コピーなど会員へは個人的に提供いたしますのでご連絡をいただければと思います。また機会があれば会の定例会などにおいて情報提供もできると思います。(ご要望がある方は、事務局までご連絡ください)
個人的に感じたところを少し書いてみますと。。。
やはり医師の意見書がいちばん重要です。
医師や理学療法士とのコミュニケーションを通してSMAの子どもにどうしてこの補装具が必要なのか理論武装をする必要があります。医師を説得できなければ、行政を説得するのは無理な話しです。医師、業者、行政を巻き込んで一緒に考えるような方向にベクトルを向けることができれば結果はついてくるものと思います。
もう一つとして、障害者自立支援法の施行によって補装具交付(正確には補装具費の給付)のしくみが変わったことがあります。補装具交付の実施主体は市町村(これは従来通り)なのですが、利用者には直接関係ない部分とは言え、補装具の国庫補助が義務的経費となった点が実は大きいのではないかと感じています。
100万円の補装具を市町村が交付決定した場合を考えてみると市町村は国から50万円、都道府県から25万円の負担金を
もらうことができることが法定化されました。つまり市町村は25万円の財政負担だけで交付できるのです。
従来も国庫補助は存在していましたが、あくまでも予算の範囲で補助をするという位置づけだったために市町村の負担は実質的にはかなり大きかったという事情があります。
つまり市町村の財政から見てみると以前と比べると高額の補装具を出しやすくなっているはずなのです。
■特例補装具の交付に関する一情報■
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