大学の支援制度
@ 同志社大学の支援制度に付いての報告
(2004年10月9日 取材)
同志社大学HP http://www.doshisha.ac.jp/japanese/
同志社大学HP 「障がい学生支援制度」 http://www.doshisha.ac.jp/students/support/shogai/
【取材形式】 同志社大学 学生課訪問による取材
同志社大学 学生課を訪問し、学生支援センター係長、並びに学生支援センター・京田辺校地学生支援課・障がい学生
支援担当者による回答です。
1) 当会についての説明
・ HPハードコピーを配布し当会の趣旨、SMAについての説明、及び訪問の趣旨について30分程度で説明。
・ SMAについてはご理解を頂きました。
2) 同志社大学における障害学生についての施策について
【障がい学生支援制度について】
・ 1975年:点訳の担当者を配置。
・ 1982年:大学長の諮問機関として「障害者諮問委員会」を設置。スローブの配置や自動昇降機の設置を開始。
・ 2000年:「障がい学生支援制度」スタート。
・障がい学生の把握と相談窓口の設置。
・正課授業の保障の体系化。
・「障がい学生支援連絡会」設置。
<学生支援センター係長より>
・ 同志社においては、障がい学生支援制度の導入により積極的に障がい学生を受け入れている。
・ 視覚障害と聴覚障害については専任担当者を配置し講義保障を行っている。具体的にはノーティング、パソコン通訳、
手話通訳による講義内容の保障を実施。肢体不自由者についても支援を明確化。
・ 基本的に本学学生ボランティアによる支援を行っている。
・ 障がい学生に対する対応ももちろんであるが、学生課として最も重視しているのは支援する学生側への対応。
支援を通じて学生の教育につながることを最も重視。あくまで支援側は本学学生にて対応することを前提に制度設計。
・ 現在、本学にて障がい学生の申請があるのは91名。恐らく、他大学に比し多い数字ではないかと思う。
申請は自由であり、未申請の学生を含めるともっと多数ではないか。
<学生支援センター・京田辺校地学生支援課・障がい学生支援担当者より>
・ 担当は視覚障がい学生。但し、障がい学生全般につき対応を行っている。
・ ちょうど、本学では脊髄性筋萎縮症の1年生を今受け入れている。
・ その学生は女子であり、現在、障がい支援のサポートにより通学中。
・ 電動の車椅子による移動については、教室間の移動が頻繁であり結構大変であるとの感想があるようだが、
基本的にすべての教室はバリアフリーであり、かつ車椅子用の机も常備しており問題は生じていないとの感想を得て
いる。
ただ、大学という慣れない環境のためストレスも多いのではないかと心配している。
・ 移動の合間に、ストレッチを兼ね和室居室にて体操をしてはどうかとの提案をしてうるが本人が時間がないとのことで
実施されてないとのこと。希望があれば様々な対応について検討したい。
・ お母さんが毎日送り迎えをされており、学生支援課としても大変だなと感じている。
・ 本学学生が日常のサポートで支援しているが、適齢期の多感な女性であり、支援する学生については学生支援課で
その適性について十分考慮している(その具体的配慮については驚嘆すべきものと感じました。プライバシーにも配慮が
行き届いていると感じました。)
<その他>
・ 雑誌の大学ランキング2005において、国公立を含めた障がい学生支援のランキングで同志社は1位を獲得。
今後ともこのランキングを維持していきたい。
・ 京都の大学を通じたアンケートでは、障がい学生の在籍人数は同志社が圧倒的に多数。
・ 今後も、大学の特徴として、より一層の支援充実を図っていきたいとのこと。
3) その他、質問事項など
・ 受験に際して障がい者への配慮はありますか?
・基本的には、大学入試センターの基準に準拠して配慮策を実施しています。
・ その他障がい学生の情報はありますか?
・SMAの学生さんについては今度介助犬の申請がおりたとのことであり、本学としても積極的に支援することとしており
ます。
・ また、既に介助犬を伴った学生が別途1名在学しています。
・ 田辺に加えて、今出川校地についてもスローブなどの設置を充実しており、同様の環境維持に努めております。
・ また、財団法人 大学コンソーシアム京都の松本主管をご紹介頂きました。このコンソーシアムは京都の各大学の連
合組織であり、同志社以外の大学の情報が得られるものと思います。改めてコンタクトしたいと思います。
・ AO入試について説明を受けました。
何かひとつ自信をもって生きている人の受験を待っていますとのことでした。SMAの受験生にも是非応募してほしい制度
だと思います。
・ 高等教育でここまで支援が進んでいるにもかかわらず、義務教育における配慮のなさにつき苦言を申し上げたところ、
同感との意見をもらいました。ただ、財政状況などを考慮すればしかたない側面ではないかとの私見でした。