大学の支援制度
A 広島修道大学の支援制度に付いての報告
(2004年12月 取材)
広島修道大学HP http://www.shudo-u.ac.jp/
【取材形式】 在籍中の電動車椅子使用の学生さんにご協力いただき、本部で準備しておいたアンケートを元に
回答いただきました。
【アンケートに答えてくれた学生さんのプロフィール】
・法学部1年 男性(脳性麻痺・上肢2級・下肢2級)
・大学内は簡易式電動車いす使用。 手動式AT車を自分で運転しての通学。
・自宅では、つたい歩き可能。トイレへの移乗は自力で可能。
・「ワークキャンプ同好会」所属
*学生課で聞いたお話も少し付け足します。(★印)
【身体に障害のある学生の受け入れ・支援についての調査】
大学名:広島修道大学
1.現在、そちらの大学(大学院)には身体に障害のある学生が在籍していますか?
○している Xしていない
@している場合 どのような障害の方が何名程度(差し支えない範囲で)
・ 大学院 3名(肢体不自由で車いす、または電動車椅子)
・ 大学 1名(電動車椅子の学生さん本人)、その他、自閉症の方を1名知っている。
・ 知っている範囲の卒業生 1〜2名(肢体不自由、車いす・電動車椅子)
・ 視覚障害、聴覚障害については分からない。
A・していない場合
「在籍していない」のには何か特別な理由がありますか?
・無回答
2.身体に障害のある学生がそちらの大学(大学院)の受験を希望した場合、特別な配慮をお願いできますか?
(別室受験、専用机の持ち込み、別用紙への解答記入など)
●電動車椅子の学生さんの場合
・ 筆圧が弱いため時間延長をもらい、別室で受験した。
・ 時間延長については、どのくらいの時間延長が認められるかなどの判定の為の事前テストを受けたりは無かった。
・ 専用机は各教室に車いす対応の机が設置してあるので、持ち込まなかった。
3.そちらの大学(大学院)の障害者用設備についてお教え下さい。
校内の移動のしやすさ・・・
●山の中にある大学なのでスロープの多い敷地だが、電動車いすではとりあえず行ける造りにはなっているので
特には困っていない。 しいて言えば、レンガ敷きの所は車いすがガタガタして振動が少し気になる。(身体的に辛い)
スロープやエレベーターの設置状況・・・
●フォーラム棟の2階へだけはエレベーターが無くて行けない。他は全て行ける。
(建物間の移動も2階3階で、渡り廊下でつながっている所が何箇所設けてある)
教室内および食堂、図書室等共有施設が車椅子で利用できるか
●できる。
車椅子用トイレの有無 (ある場合は個数)
●1号館(教室)・・・・・・・・・・・・なし(あまり行く事が無い棟なので無くても困らない)
●2号館(教室)・・・・・・・・・・・・なし(あまり行く事が無い棟なのでなくても困らない)
●3号館(大教室)・・・・・・・・・・あり(1箇所)
●4号館(研究関係)・・・・・・・・行ってみた事無いので知らない。
●5号館(教務課・教室)・・・・・あり(3Fに一箇所)
●6号館(情報センター・教室)・あり(1〜3Fまで各階1箇所づつで、計3箇所)
●7号館(法科大学院)・・・・・・あり(1〜4Fまで各階1箇所づつで、計4箇所)
●図書館・書庫・・・・・・・・・・・・あり(エントランスは男性用・女性用に各1ずつ
2F〜3Fは各階に1箇所づつ・・・計4箇所)
●フォーラム棟・・・・・・・・・・・・・・あり(1Fに1箇所)
●講堂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不明(講演会・演劇部の講演などしか使用しないので、あまり必要としていないかも?)
●食堂棟・・・・・・・・・・・・・・・・・なし
●文化系サークルクラブハウス・・・あり(個数不明)
●運動系サークルクラブハウス・・・不明
●体育館・・・・・・・・・・・・・・・・・不明
※ウォシュレット付きのものは、図書館と7号館に全て、6号館には3Fのみにあり。
※車いすトイレは各館に有ったほうがいいが、行かない棟もあるので、今のところ困らない。
学生用駐車スペースの有無
(自分で車で通う学生、あるいは保護者などの送迎を受ける学生を想定して・・)
●学生用駐車場は 約1000台完備。
学生数(6000名)に対して少ないので、新免マーク者は乗ってきてはいけないことになっている。
●電動車椅子の学生さんの場合・・新免マークなので、免許取得後1年経過するまでは、
本人が運転してきてお母様が乗って帰り、帰りはお母様が運転してきて、本人が運転して帰っているそうです。
[届けを出せば使用許可は取れるのでは?]
●車で通学する生徒は、届けを出して年間使用料(6000円程度)を払い、許可証提示で駐車場を使用するシステム。
●来客者が学生駐車場を使うのは自由。
●屋根つきスロープで6号館に入れる場所に、3台分の屋根つきの車いす専用駐車場あり。
・現在は対象者がいないので特に設備はないという場合、対象学生の入学に合わせて検討していただけますか?
●学生課→教務課→管財課(設備を管理しているところ)の順で話をするとOKと思う。
実際に、大学内で管財課の方に会った時、「設備で困った事があれば、言ってくれないと
分からないから・・・何か困る事は無いですか?」と聞かれたりするそうです。
●大学側(学生課→教務課→管財課)に言っても無理な場合は、学生大会を通してみる方法もある。
大学が完全学生自治であるので、こちらからの要望が通る場合もある。
●電動車椅子の学生さん場合は、入学決定後、大学側から設備についての相談があり、
保護者同伴で大学を見学に来たそうです。
現状で特に問題は無かったみたいで、要望も出さなかったみたいです。
4.そちらの大学(大学院)には、身体に障害のある学生の学内での生活を支援するための特別制度がありますか?
(ノート代筆、移動補助など)
●移動補助については、教務課の職員が「言ってくれたらできる範囲でするよ」と言ってくれたが
今のところ、困っていないので頼んでいない。
●ノートテイクのボランティアは学生の登録制度があると聞いている(学生課か教務課かは不明)
(電動車椅子の学生さんは、ノートをとるのは大変だけどできないことも無いので、今のところ自分でやっているようです。
ノートを見せていただいたけれど、綺麗にまとめられていました。)
●試験前には教務課から「どうやって受ける?」と相談がある。時間延長は1.3倍の時間をもらっている。
「(たぶん教授による)代筆もできる」と言われたが、頼んでいない。
●ワークキャンプ同好会の部員に支援を頼む方法もある。
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[★学生課で聞いた話]
・学生課が年度始めに、学生の介助ボランティアの個人登録の募集を出している。
これにより、毎年数名の登録者がいる。この登録者には学生課が、事故があったときのための保険もかけている。
介助依頼があれば、登録されている学生ボランティアで対応できる人を紹介する。
(例えば、トイレの移乗なども頼めますか?と聞いたら、登録ボラの介助の種類内容については、特定や限定はしてない
ので、要望に応じて対応すると言われました。)
・その他、「ワークキャンプ同好会」があるので、そこにお願いする事ができる。
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5.そちらの大学(大学院)には、身体に障害のある学生の学内での生活を支援するための学生による支援グループが
ありますか?(学生ボランティアによる介助など)
●「ワークキャンプ同好会」がある。部員数70名の大学内で一番大きなサークル。
ヘルパーの資格を持っている部員や、福祉関係に進む事を希望している部員もいるので、ストレッチなども
対応してもらえるかも?(今までそういう要望が無いので分からないけど、部室には畳敷きもあるし・・)
(電動車椅子の学生さんは、車いすを降りたい時は、部室の畳敷きで休むそうです。)
・大学内外から依頼が来たら部会で紹介し、対応できる部員がそれにあたる。
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[★学生課の登録学生ボランティア(個人登録)もある。]
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6.そちらの大学(大学院)に在籍する身体に障害のある学生が学内での生活に問題を抱えている場合、どのような
解決手段がありますか?
(学生課が相談を受ける、学生の自治グループが協力するなど)
●とりあえず学生課に相談する。(アルバイト、寮、一人暮らし、奨学金、登録学生介助ボラなどの相談窓口)
●保健室がある。(体のことはそこで対応してもらえると思う。行ったこと無いので良くわからないけど・・・とのこと)
●学生相談室がある(カウンセリングなど。ここも行ったことが無いので良くわからない)
●チューター制(担任教師のようなのがいる制度)があるので、学業に関する事などは、チューターに相談かな?
●ワークキャンプ同好会に相談する
7.身体に障害のある学生の就職に関するサポート体制はどのようになっていますか?
●他の学生同様に、就職部に相談する。
8.身体に障害のある学生を受け入れる際に、大学(大学院) として特に気になる点は何かありますか?
(?大学側を取材してないので、ここは聞いていない)
9.その他、ご意見があればお願いします。
●食堂の食券販売機のコイン投入口が高い位置にあるので、使いづらい。
大学内の自販機は全て、バリアフリーにはなっていない。コイン投入口、ジュース選択ボタンを押すのが
やはり少し不便だが、頑張れば届く高さなので、特には要望は出していない。
[売店もあるし困らないのかも?要望を出せば、改善もあるかもしれない]
●同じ学部に友達を作るよう学生部か教務課?からアドバイスがあった。
同じ学部に友達がいると、簡単な介助は気軽に頼む事もできるので過ごしやすいとは思うが、
現在は、文化局サークルの部員に、高校からの友達がいるのでその友達といる事が多い。
(あまり人に頼むのは好きではないので、できることは自分でするそうです)
●ワークキャンプ同好会の部員数は多いので、キャンパスを歩けばワーキャンに当たる・・とゆう状況なので
あまり困らないみたいです。
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【参考資料】ワークキャンプ同好会の活動内容 (2004年度現在)
・部員数70名(ヘルパー資格取得者もいる)
・学外からの依頼
・個人介助
(個人の方が、「この日3時間ほど用事で外出するので、障害児の子守に来て欲しい」などの依頼も来るそうです)
・作業所、老人ホーム等からのボランティア依頼
・学内からの依頼
・大学祭の時の来客障害者の介助依頼(大学祭実行委員会より依頼)
・学内からの障害学生介助依頼
・車いす体験学習会
・ブラインドウォーク(視覚不自由擬似体験)
・妊婦疑似体験
・高齢者疑似体験
・盲導犬についての講演(2003年度夏にワークキャンプ同好会の活動の一環として行われた)
・・・・など
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